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吉澤は松浦が好き!? Part4

1 :名無し募集中。。。:05/03/15 09:00:34 0
ヽ(`Д´)ノ ウワァァン!

吉澤は松浦が好き!? Part2.3
http://ex7.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1110715195/
吉澤は松浦が好き!? Part2
http://ex7.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1110128869/
吉澤は松浦が好き!?
http://ex7.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1108901590/

2 :川*^∇^)||。oO(Yuri-Stars☆) ◆YuRinaPVcE :05/03/15 09:00:47 0
高橋愛>>>>>(超えられない壁)>>>>>大塚愛

3 :名無し募集中。。。:05/03/15 09:06:01 0
23 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:05/03/15(火) 04:26:20 0
                _∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧_
     デケデケ      |                         |
        ドコドコ   <       樽タァァァァァァァン〜!       >
   ☆      ドムドム |_  _  _ _ _ _ _ _ _ _|
        ☆   ダダダダ! ∨  ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨
  ドシャーン!  ヽ         オラオラッ!!    ♪
         =≡= ☆ノノハヽ    ☆
      ♪   / 〃从#‘ 。‘ )    / シャンシャン
   ♪    〆  ┌\と\と.ヾ∈≡∋ゞ
         ||   γ ⌒ヽヽコ ノ  ||
         ||  ΣΣ   |:::|∪〓  ||   ♪
        ./|\人 _.ノノ _||_ /|\

4 :名無し募集中。。。:05/03/15 09:39:39 0
また落ちたか

5 :名無し募集中。。。:05/03/15 09:40:03 0
過去ログくれ

6 :名無し募集中。。。:05/03/15 09:42:15 0
羊でやったほうがいいんじゃねえか?
そのほうが作者もやりやすいと思うし

7 :名無し募集中。。。:05/03/15 09:44:27 0
作者はもういない

8 :名無し募集中。。。:05/03/15 10:53:26 0
ぁゃゃがなかなか樽藤本経由で吉澤に関わろうとしない理由を話さなきゃいけないな
まずぁゃゃは吉澤が少なからず好きなのなこれ前提
ぁゃゃは頭のいい子なので吉澤に本気になったらバカを見ることを
樽を見て痛感している
ぁゃゃは吉澤がデブったとき心底絶望したに違いない
あんな自分を台無しにする人なんて私が憧れた人?!
ぁゃゃは心に中で叫んだ
でもぁゃゃは久しぶりにシャッフル、またHPAでやっぱり吉澤の美しさを再認識
する
吉澤さん・・・すごい樽タンも落とすなんて
どうしよう樽タンがとられたら!樽タンは私を選んでくれるよね?ね?樽タン!!
でも吉澤さんすごく綺麗
私吉澤さんのホクロの一部になりたい

9 :名無し募集中。。。:05/03/15 10:53:57 0
ぁゃは樽を目の当たりにすると、どうしても最近のことを聞きたくなった
樽が微妙におかしい。そしてその原因はなんなのかつきとめたかった。
そりゃ団体行動で大変なのはわかる。でももう樽が娘。に入って2年だ
慣れないはずはないと思うし、それになんとなく「あの人」が関わっている
という深読みが頭から離れない。

10 :名無し募集中。。。:05/03/15 10:55:02 0
「ねー樽タン」
ぁゃは何気なくを装って、大好きな親友にたずねた

「ん、何?」
「フットサルがんばってるよね。もうテレビでも定着しつつあるし」
「あぁ、そーだね」
美貴はちょっと照れたようだが乾いた笑いしか向けない。
「よ・・吉澤さんと一緒にゴールデンコンビとか言われてるよ」
「うんあの人うまいからね」

11 :名無し募集中。。。:05/03/15 10:55:32 0
「なんかフットサルだけじゃなくてさ、ハロモニとかでも仲いいよね樽タンと吉澤さん」
「何いきなりw?そう見える?へぇ・・」
「違うの?」
「んー」
「娘。さんにいて楽しくないの?」
「楽しいよ」

12 :名無し募集中。。。:05/03/15 10:55:57 0
「吉澤さんちゃんと仲良くしてくれるの?」
「なんでよっちゃん?うん仲良くしてくれるよ。あ、もしかして嫉妬?」
樽はなんとでも思ってないというように投げやりな受け答えしかしない。

自分は樽の機嫌が悪い日に居合わせてるだけなのか?
HPAでの楽屋。偶然見てしまった、樽とめんどくさそうに対峙するあの吉澤の目が脳裏に浮かぶ
樽が娘。に入るときから吉澤と樽の関係は予感してたけど。

「嫉妬とかじゃなくてさぁ」


13 :名無し募集中。。。:05/03/15 10:56:18 0
あのときの吉澤の目は今考えるととても憎らしくぁゃの敵対心を芽生えさせるのは
簡単だったけれど、そのときぁゃは場違いになんて綺麗な目だろうと思った

「ぁゃちゃん美貴ちょっと用事があるや。帰るね」
「うんわかったバイバイ」

14 :名無し募集中。。。:05/03/15 10:56:38 0
樽はコントみたいにケータイの時計を見やるとすっと立ち上がり
さっさとロビーの廊下を歩き出した。

そんな後姿さえ見ずにふーっとぁゃゃは息を吐く
そして思い出す。最初の頃を。

まさかこんな形でまたあの人が関わってくるなんて。

「ヤダなあホント」

15 :名無し募集中。。。:05/03/15 10:58:18 0
ぁゃは独自の仕事をしてるときが一番楽しい。
ちょっとつらいことや嫌なことがあっても
自分だけを撮ってくれるカメラや自分の特集をしてくれる歌番組が
打ち消してくれる。ぁゃはとにかく自分が好きだ。
誰よりも好きだ。というか人は絶対最初から自分が好きなんだと思う。
宗教やドラマで誰か人のために自分が犠牲になったりなんて
絶対にありえない。ああ、自分が嫌いな人はそういう傾向があるかもしれない。

16 :名無し募集中。。。:05/03/15 10:59:00 0

吉澤さんも絶対自分だけが好きだよね・・・

ぁゃが樽と会ったときの話題作りのために録りはじめたフットサルの試合の様子
そこには猛然と走り、トラップ、トーキックなど華麗ぶってるのかよく
わからないプレーする吉澤がいる。シュートを決めたら、まるで自分がスターのように
不敵な笑みをし、一瞬で隠す。

「気持ちがいいだろうな・・」
でもどうせ、たった一人で歓声を受ける快感には届かないだろうけど。

ぁゃは樽の動きを見た。少々、いやかなり吉澤より荒い
気性が荒い感じがする。特攻隊の隊長みたいな動きだ
ぁゃは樽のこんな必死な表情をまったく見たことはなかった。

17 :名無し募集中。。。:05/03/15 10:59:29 0

チームのためとか思ってるのかな樽タン・・・

それとも樽はダンスの調子や声の調子が悪いときはこんな表情をするものなのか。
今となっては団体であるモー娘。の人達にしかわからないことだ。

吉澤のほうへ目を移す。

可哀想に。
吉澤さんももうちょっと高レベルな欲があれば私みたいになれたのにね

18 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:00:11 0
キラキラ光るゴールのバーが青春ドラマみたいに見えて、
ぁゃは最初、自分がフットサルの主役だったことを思い出した
別にフットサルなんかで頑張ろうとは思っていなかったが
話題をかっさらわれていく感じがするのは否めない。
それに、吉澤はどうみてもフットサルを初めて輝きを増している気がする
外見もそうだが、何より精神的に変わった。
ときどき何かを悟ったような表情をする。
これは団体ではないぁゃにだってわかったから、きっと娘。らもわかってるはずである

19 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:00:37 0

「無駄なことするなあ樽タンも吉澤さんも」

こんなにがんばっても自分が出てきたら話題は自分にいくのに。
まあ私は忙しいから練習とかしないし当分は試合に出ないから
あなたたちのテレビ上の活躍を奪うことはしないけど

20 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:00:58 0
フッと笑い、ぁゃはテレビを消すとまた吉澤のあの目を思い浮かべた
態度もデカイし、ぁゃの忠実で大好きだった樽を蔑むような目
ぁゃはカッと胸がやける衝動に駆られた
そんな目を樽タンに向ける資格はあなたにあるのか。
でも痺れるような挑戦的で冷たい視線はぁゃの胸の裏を捉えて離さない

吉澤なんかを自分が気になってるとでも言うのか
よくわからない

しかしなぜか懐かしい情景だった

その日、ぁゃは深い思索に反してぐっすりと眠った

21 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:01:20 0
冬の早朝は爽やか過ぎる。
走ってると肺が痛くなるし、口の中はカラカラになって、唾を飲み込もうとしても
喉が張り付いて一瞬息が詰まる。
なのに額や首筋からは惜しまず塩辛い液体が流れ落ちてくる。
フットサルをはじめた数ヶ月はこんな感じだった。

22 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:01:56 0
でも今は、こんなに、こんなにずっと走っていられる。
自分よりあのコートをずっとずっと長く走れる奴なんてあのエッグとかいう
素人達くらいしかいないだろう
自分よりうまくボールを蹴って綺麗にシュートを決めれる奴なんてほかのメンバーにはいない
自負している

オーバーヘッド・・・w
決めてみたい。弟の部屋で見たんだよね漫画。
ボールが光って、ネットを破るなんて最高にかっこいい


23 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:02:23 0
吉澤は自分がなぜかスポーツが、特に球技ができてしまうことを自分自身でも不思議に思ってた
バレーをやってただけでこんな総合的な付属能力がついてくるもの
だろうか。いやそんなことはない。自分にはきっと才能があるからだ。
こんなことを里田やアヤカに話したら、きっとナルシストって笑われて、またあのラジオで
知らず知らずのうちにネタにされるに決まってる

だから心にだけ留めておく。

24 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:02:46 0

「おはようよっちゃん」
「うぉーおはよ美貴ティ」

そういえば最近元気ないね藤本さん
なーんかどんよりしちゃってるよまったく(笑
朝っぱらから暗い顔なんて見たくないし、この人がどーなろうと
全然興味ないけど心配しとかないとだめでしょ?

「美貴ティ、どした?疲れた?」

25 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:03:06 0
「もうすんごい疲れたよ8周とかアイドルにやらす?普通?私さーずっと思ってたんだけど、
 あんまり走りこみとかより試合いっぱいしたいんだよね。基礎体力つけるため
 だから仕方ないとは思うけど」

それ前にも言ってたじゃん美貴ティ。
女ってのは本当同じセリフと話を何回も言う。
ハロモニコントの中澤さんと矢口さんじゃないんだからw
ついたウソと楽しい話をした回数はよく忘れるっていうけどさ。

吉澤はうんざりした様子であたりを見回した
ガッタスのメンバーはちょくちょく集まってるようだ

26 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:03:26 0
「試合ならもうすぐじゃん。そのときまた見せてよ美貴ティのパワフルなプレイ」
『パワフル』。自分で言ってて笑い出しそうになるのを必死で抑える
パワフルだって!!
パワフルとがっつくことは全然違うや

「そうだね・・・」
「あ、もうすぐ休憩終わる」
「キツイなーもう」
「でも今日頑張れば、ミニゲームさせてくれるかも監督いるし」
「だね。やりますか」
「おうっがんばろう」

27 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:03:46 0

あーあ貴重な休憩を潰してしまった。この時間は雑誌のネタとか考えたい
時間なのに。

吉澤はコートに戻るとみんなが夢中で他のことをしてる間
すっと目を閉じ開ける。今は2005年。2月。日付を確かめる
今がある。

さあ欲望のおいかけっこ
誰よりも早く走れたら、今度はボールを奪おう
ボールを奪えたらさっさとゴールを奪おう
ゴールが奪えたら優勝をかろやかにもぎとって

そして自分はヒーローになる

28 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:04:11 0
樽こと藤本美貴はとても疲れていた。
最近仕事から帰ると、どうしても肩凝りサロンパスがある
化粧台に直行してしまう。

前はちゃんとマッサージしてたのになあ

藤本はサロンパスの冷温を皮膚にうけたあと、思いっきりソファにダイブした。
たいして変化のないフットサル⇔ダンスレッスン⇔コンサートの
繰り返しなのに、まるで疲労と気怠さは藤本の不満を集めたように
肩や腰に沈殿してくる。

29 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:04:31 0

「マジ疲れるしっ」

テレビをつけようとリモコンを探すが、掃除したまま仕事へ行ったので
見つけるのに時間を要した。
全然面白くないテレビ番組達を流れ見て、チャンネルを玩んでいたら
きらびやかな衣装の色白の女の子が目に留まった。

30 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:04:52 0
ぁゃだった。
藤本は舌打ちをし、テレビを消した。

つまんない
今のあたしはぁゃちゃんなんか見る気分じゃないんだよね

藤本は冷蔵庫からケチャップを出すと、左の掌に塗りつけた

31 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:05:12 0
斑点のように模様を描いていくと
血に見えて、藤本はにんまりした。
しばらくそれを眺めていたが、握りつぶすともっと血っぽくなることを
発見した

こんな風にハロプロのやつらを殺してやりたい
美貴にアホみたいな仕事ばっかりさせやがって。
アホみたいなメンバー
アホみたいな事務所の奴ら

それに踊らされてるバカな美貴


32 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:05:33 0
唐突にケチャップの赤があの紅白の吉澤の衣装を思い出させて腹が痛くなりそうになった。紅白の予行のとき藤本とその他のメンバーは内心驚いたものだ。
振り付け師、他の事務所の奴ら共々が吉澤を中心にもってきた
藤本は軽く飯田石川が最後だということを頭にかすめ、二人に気遣いたくなる気持ちになったが、矢口だけは苦虫を噛み潰した表情を隠そうとはしなかった。
紅白は予想してた通り大成功に終わった。

3年前に戻りたい・・戻りたいよ
ぁゃちゃんと一緒にソロででたのに
よっちゃんは美貴のバックダンサーだったのに

ケチャップがまんべんなく塗りつけられている指を
口に含んだ。とめどなく溢れる涙の味に似ていた

藤本はやりがいのない仕事にほとほと疲れていた。

33 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:10:47 0
手が赤い液体でまみれているまま藤本は天井を眺めた。
こういうことは他のメンバーだって考えることだろう
とりあえず、自分はソロから娘。に入ったという
変り種だ。そうだ自分は特別なんだ。別格だ。

しかし不安は増殖し、
藤本は脱出できない迷宮に迷い込んでいることを予感した。



34 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:11:14 0
くっと肩を回すとドライバーはまるで最初からボールの芯を
わかっているように吸い寄せられていく。
ヘッドとボールが見えない糸で繋がっている。その錯覚が動作を
もっと俊敏に、華麗に仕立て上げる

芯を捉える刹那。

ビュウンという空気を切り取る感触が心地よすぎて鳥肌が立ちそうになる

35 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:11:36 0

「あぁ」

吉澤は鉛と球が奏でるインパクト音に感嘆の声を洩らした。
ボールの行方を無心に目で追っていると田尾監督が小さく拍手しているのが
目に入った。

36 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:12:00 0

「すごいね。今のは200ヤードいったかもよ?」
「ありがとうございます」
「初めてなの?ゴルフ」
「いえ、2回目です」
「へぇーそれでもすごくうまい。フォームもキレイ。こういうの得意そうだもんね」
「ええまあ、スポーツは、好きなので」

ニコニコと手袋をはめ直す新球団の監督を横目に吉澤は
ゴルフバックにドライバーを差し込むとあたりを見回した。
空は快晴。なによりのゴルフ日和だろうが、職業柄自分の白い肌を焼いてはいけないので
吉澤は特にこまめに日焼け止めを塗ることをマネージャーに命じられていた。

37 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:12:44 0
なぜ、新球団の応援歌を歌っただけでゴルフなのか
むしろやるなら野球で親交を深めたかったなど
とにかく吉澤は田尾監督の賞賛と爽やかな空気に反して
早く終わらせて帰りたいというのが本音だった

こういうのは矢口さんとか年長組の人達がやるもんじゃないのかねえ

と、小さな先輩を思い出していると藤本が話しかけてきた
「よっちゃーん、美貴もグリーン乗ったよ。ギリギリ」
田尾監督と自分が話している間に打ったらしい。

38 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:13:11 0
吉澤はグリーンの山端にちょこんとのる藤本のボールを認めた。
「ホントだ、あれはパーってとこですか」
「もう!一回で入れたらどーすんのよ」
「えーあんなに離れているのに?難しいよwでもま、入れたら
 藍ちゃんレベルだね」
「でしょ?ヤバイ。私ゴルファーになっちゃうよ」

39 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:13:52 0
呑気だなあ
こっちは冬なのに日差しが暑くてたまらん上に監督の相手をしなきゃ
いけないというのに。

藤本はクラブが重い、芝生の凸凹もりあがりがウザイなど
ひとしきり2回目のゴルフに対しての途中感想を述べると
はたっと吉澤を見た。

「昨日ぁゃちゃんと何喋ってたの?」
「は?」
「いやなんか昨日よっすぃーと喋ったーってぁゃちゃん言ってたから」
「あぁ」
「何?」
「えっと樽タンの誕生日もうすぐだから何がいいのかとか」

40 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:14:20 0
「それだけ?」
「うん」
「本当かなあ?」
「ウソ。実は、樽タンを喜ばせようってことでサプライズな
 ことするんだって。うわ言ってしまった!ぁゃゃに怒られる」
「ふーん本当かなあ?」
「・・・じゃあなんて言ってほしいのよ?」
まあ実際はそれだけではない。
が、吉澤はこういう詮索にあまりにも慣れていて、またウンザリしそうだった。
藤本は知っているのだろうか

知っていたとしてもどうってことはないけど。

 

41 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:14:42 0
「べつに」
「なになになにーその態度?」
「だってぁゃちゃんなんかおかしいんだもん」
「はあ、でも基本的に彼女ちょっとおかしそう」
「あんたが言うか」

仲がよければ喋るわな

女だらけのハロプロの間に秘密なんて成立しないのは数年前にもうわかっている。
藤本はカマをかけようとしているのだろう。少し腹立たしい気持ちになったが
だからって自分は何もしない。シラをきるだけ。

42 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:15:10 0
「愛しの樽タンと遊べなくてさみしがってるんじゃないの?」
「アヤカさん」
「ん?」
「またボギー」
「ヘタくそだなあ、私のダンス並だ」
「コラ、話を逸らすな。」
「なぁぁ?自分が逸らしといて、勝手な人ですねー美貴帝は」
「ぁゃちゃんよっちゃんのこと微妙だって」
「うわ凹むわそれ」
「フフフ。ウソ」

ハハハ。
生産性のない会話は安らぎを与えるみたいだけど退屈なときは
それに拍車をかける効果もあるらしい。
吉澤は昔はこんな軽口にも無意識に笑えてたのに、大人になると
自我がどんどん強くなるものなんだなあと苦笑した。

43 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:15:32 0
松浦のぁゃゃちゃんとは久しぶりに喋った
あまり喋ったことのないわりに彼女はつっかかってきて驚いた
でも
背をピンとしてテレビに映って擬態を演じる彼女は
どんどん人間らしさの割合が増していて
可愛くて、そして少し惜しかった

44 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:15:51 0
もう女の「子」じゃないか・・・
そこでやっと、自分も年長組というなかに属してることに気づき自分自身を笑った。

例えば色にたとえてみる。
木には緑、空にはセルリアンブルー、人という種には黒を。
どす黒い炎を持ちながら色彩をふりかざす姿はおかしすぎて笑えてしまう
高潔な精神をもって生まれてきた神童も何年もかけて、社会という色に
塗りたてられていく。いつかは黒い本質をも変えられてしまったりとか。
きっとアイドルの世界もそうで。

45 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:16:29 0
黒の渦に蓋をして、カラフルな色彩を上から塗りつけ
キラキラと輝くウソを人に見せつけていくのだろう。

でも皆わかってない

本当の黒の輝きがどんなにカラフルな輝きをも凌ぐことを



 
 

46 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:16:49 0
ねえ松浦さん家のぁゃちゃん。
君も、もう色彩達に染まりつつあるよ?
できればそのわずかな漆黒、失くさないで欲しいけど無理かな

黒い鎧を外したサイボーグなんて
ただの鉄クズだよ?


 

47 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:18:36 0
ガードレールの向こうの車線は朝はバス優先道路になっていて
6時から8時までは通学や通勤の欠かせない交通手段として
めまぐるしく活動している。
何台もの車が休みなく行き交うその姿はとても機械的で
ぁゃの気分を少し落ち込ませる。
ときどき走行中ゴミを捨てる者、また通行帯の端で雑誌を集めるホームレス
がやはりぁゃの気分を滅入りさせるけど、今はさして気にならなかった。

48 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:19:13 0

急がなければいけない

今は午前1時41分。車のヘッドライトがてらてら光る蝶のようにゆれ、音を立てて
横切っていく。

49 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:19:41 0

「はあっ・・・はあっ・・」

ぁゃは息も切れ切れにタクシーを拾い、目的地を運転手に告げた。
日用品はもう買いこんである。
あの人は見かけによらずこういうことは不精なのだ、と
ドアを開けてテレ笑いをする愛しい人を想像して
ぁゃは期待を弾ませた。

50 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:20:05 0

アイドルの自分とプライベートの自分
こうやって人の目をかいくぐって男の家に行くのはなんともいえない
気持ちになる。まるで言ってしまいたいような、でも秘密にしときたいような
不思議な気持ちになるのだ。

51 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:20:26 0

実際バレたら嫌だけどね

特にいやなことがあった日は仕事はさっさと早く切り上げて、慰めてもらいたい
優しい言葉をかけてもらいたい
ぁゃは今日、いや正確には昨日だが、ロビーで偶然起こった出来事を思い出し
深い溜息をつきそうになり、すばやく飲み込んだ。

52 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:20:48 0
「なぜそんなことをするのか」と問えば「なぜそんなことを聞くのか」
と返される。まるで会話にならない
相手は最初から話すことを拒否しているように感じた。
そんな風に同世代の子に無下に扱われるのは初めてだったから
ぁゃは怒り沸騰で走り去ってしまった。

53 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:21:14 0
唯一気になっていたあの容姿さえ今は白い亡霊のようにしかぁゃの心に映らない。
人は変わる。あたり前のことだ。でもあの瞳は変わっていただろうか
考えたくない
今は自分のことで精一杯だ。

54 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:22:00 0
吉澤さんは「関係ないよ」とはっきり言った。
言い返せないで黙ってると私をじっと見つめてた吉澤さんは
悲しそうに、悲しそうに笑った。あの悟った表情で。


ああむしゃくしゃするっ!
何よあの顔。人をバカにして。
なんで樽タンはあんな人と一緒にいるんだろう。本当に不思議
だいたい吉澤さんって女に媚びてるとこあるし
わざと男っぽく振舞ったりとかしてウケ狙ってるだけじゃん。サブーw
・・・だめだ。どんどん嫌なこと考えちゃう。イライラは体に悪い。
楽しいことを思い浮かべよう。そうだ高橋愛ちゃんにあげたぷよぷよ。
7連鎖達成したよって言ってた。「すごいねー」って言ったけど、でも私、最高9連鎖だからw
そのあとあいつあいぼんに即行で貸しやがって。
普通、あげたらちゃんと極めるくらい楽しんで、自分の所有がなじんできたら
人に貸すもんでしょ?だから娘。さんとこの人達ってバカなんだよ
失礼なのとかわかってないよね全然
ま、所詮B級だしバカだから仕方がないかw

55 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:22:27 0

「ニャハハ」

「はい?どうしました?」
「いえ、なんでも・・・」

ちょうどタイミングよく藤本からの電話がきた。
ぁゃは気を取り直すと通話ボタンを押した。

56 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:22:49 0
「もしもし樽タン?」
「うあーぁゃちゃん、今どこ?」
「ちょっと外出てる」
「彼氏のとこ?」
「・・・うん」
「あそ。見つかんないようにね。ごめんじゃあ今度でいいや」
「いいよ?何?」
「長いからいいよ今度で。」
「わかった。あ、樽タン!そう聞こうと思ってたんだけど、誕生日プレゼント何がいい?」
「酒とか安易なのはよしてね」
「え〜!そうしようと思ってたのに」
「こういう発想もってる人多そうだからさ、もう切実に。美貴絶対
矢口さんとか飯田さんから酒責めあうよ。前覚悟してろよって言われたもん」
「へえー」

57 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:23:09 0
ぁゃは藤本を真ん中にして賑やかに行われるであろう誕生パーティを
思い浮かべた。
別に寂しいわけじゃない。自分もソロ組の人達が増えたおかげで
プレゼントの量はおのずと増えたし。お祝いメールなんて
キッズの子達からもきたりする。でもスタッフさんじゃなく
たくさんの女の子たちから祝ってもらうのはもう中学校以来体験してない。
しかしだ。そんな賑やかに藤本を囲む輪の中には、さっきまで自分と対峙していた人が
祝福という上っ面を貼り付けて藤本の誕生日に乾杯でも捧げるのであろう。
あんな人がいるなら自分は別に今までのような誕生日でいいと思うのだ。

58 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:23:34 0
ぁゃはせっかくさっきまで気分が高揚し始めたのに、またいらんことを
考えてしまったと自分を呪った。この呪いはとどめてたら体に悪そうだ
発散させなければならない。

「樽タン」
「んん?あんた大丈夫なの?」
「大丈夫だよ、まだ15分もあるから。で、さっき仕事帰り吉澤さんと会ってね」
「へえー珍しい組み合わせwなんか喋った?」
「うん。それがさ、・・・」
「なになに??」
「・・・」


59 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:23:59 0

バカだな私は。
好きな男のもとにいくからきっと冷静でいられなくなってる。
こんなことしても樽タンが悲しむだけじゃない

ぁゃはきゅっと唇をしめると、笑う用意をした
テレビでよくする、楽しそうにトークして、愛想という金粉をふりまく用意。

60 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:24:19 0

ふふふー樽タンの誕生日、サプライズにすればいいじゃんYO!って
 すごいノリで言われた。YO!YO!って」
「あははw目に浮かぶわーよっちゃんサプライズって単語好きだもんね」
「でさ、プレゼントはまたこれもサプライズブラにすればって。
 ちゃんとパット入りで樽タンが喜ぶよぅ・・」

「从VoV从<あ?」

「いやなんでも」
「クソ・・・よっちゃんめ・・・w
 ぁゃちゃんもくだらんこと言わないの。」
「樽タンこわいよーーーーー(笑!あ、キャッチきた。ごめん切るね」

61 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:25:07 0
「はいはい。じゃ誕生日待ってるからねん☆楽しんできんしゃい」
「ええ?きんしゃいぃ???ばいばーい!」

早く着かないかな。

外は騒がしいのに。自分は一仕事終えたみたいに安堵している。

まもなくタクシーは目的地のマンションの前で停まった。
ドアが開く。
大量の荷物を掴んで、降りる

62 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:25:30 0

道並の丸い蛍光灯がぼうっとした風景を切り取るように
その光を主張させている。
その蛍光灯は足元を照らしてくれるのに、
温かみというものを排除した、白くて鮮烈な光だった

63 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:25:55 0


なんだ、そうか。


 

64 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:26:16 0
ぁゃは納得した。
全然、暖かいようで温かくないもの。
包んでいるようで、圧迫しているもの

65 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:27:44 0

―――吉澤さんの目の色か。

わかったよ

吉澤さんあなた、とても冷たいよ

でも、最初から、冷たかったんだね

66 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:28:09 0

ぁゃはしばらく立ちすくむと
闇になじむコートを翻させて
颯爽と駆け出した。

67 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:33:57 0
1 >>8
2 >>9-14
3 >>15-20
4 >>21-27
5 >>28-33
6 >>34-46
7 >>47-66

68 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:35:29 0


69 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:35:59 0
区切りくらい入れろよ
まあ乙

70 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:36:19 0
いや普通にありがたいし

71 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:36:42 0
吉澤さんなんかもう雑魚メンじゃない!相手になんかしないんだから

ぁゃゃの心の中は混沌としていた
せっかく得た初めての理解できる友達
せっかく仲良くなった樽をなんなく落とす吉澤
ぁゃゃは樽と吉澤の絡みを見て思う

樽タン、あなたはもう私の大好きな樽ではないわ
あなたもどうせそこらへんの人と同じ
マキちゃんとかと同じじゃない
あなただけは違うと思ったのに

ぁゃゃは表情ひとつかえずに樽をあしらう吉澤を見て唇を噛む

吉澤。
最初はとてもかっこよくて凛々しかった
今はぁゃゃにとっては蔑むべき存在となっている
ぁゃゃは思う
自分の才能を自分自身で見抜けない人はカリスマになる価値なんてない

吉澤さんなんてどこがいいのよ・・・っ!!!

72 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:37:09 0
貼ってくれたの作者さん?

73 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:37:57 0
0 >>8
1 >>71
2 >>9-14
3 >>15-20
4 >>21-27
5 >>28-33
6 >>34-46
7 >>47-66

74 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:45:33 0
こう見てみるとそんなに面白くないね

75 :名無し募集中。。。:05/03/15 11:53:54 0
                _∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧_
     デケデケ      |                         |
        ドコドコ   <       樽タァァァァァァァン〜!       >
   ☆      ドムドム |_  _  _ _ _ _ _ _ _ _|
        ☆   ダダダダ! ∨  ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨
  ドシャーン!  ヽ         オラオラッ!!    ♪
         =≡= ☆ノノハヽ    ☆
      ♪   / 〃从#‘ 。‘ )    / シャンシャン
   ♪    〆  ┌\と\と.ヾ∈≡∋ゞ
         ||   γ ⌒ヽヽコ ノ  ||
         ||  ΣΣ   |:::|∪〓  ||   ♪
        ./|\人 _.ノノ _||_ /|\


76 :名無し募集中。。。:05/03/15 13:11:17 0
                _∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧_
     デケデケ      |                         |
        ドコドコ   <       樽タァァァァァァァン〜!       >
   ☆      ドムドム |_  _  _ _ _ _ _ _ _ _|
        ☆   ダダダダ! ∨  ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨
  ドシャーン!  ヽ         オラオラッ!!    ♪
         =≡= ☆ノノハヽ    ☆
      ♪   / 〃从#‘ 。‘ )    / シャンシャン
   ♪    〆  ┌\と\と.ヾ∈≡∋ゞ
         ||   γ ⌒ヽヽコ ノ  ||
         ||  ΣΣ   |:::|∪〓  ||   ♪
        ./|\人 _.ノノ _||_ /|\


77 :名無し募集中。。。:05/03/15 14:37:59 0
過去ログ貼ってくれた人サンクス

78 :名無し募集中。。。:05/03/15 16:08:43 0


79 :名無し募集中。。。:05/03/15 18:32:11 0


80 :名無し募集中。。。:05/03/15 20:08:32 0
♯7
なんで俺はずっと、このただっ広い部屋にいるんだ?
掃除が完璧になされていて、気温が低いとより寒く感じられる個室。
セキュリティも万全さながら、家具は少なく整然としてあり生活感がない。
表情をもってるのはこの山吹色のカーテンとぐちゃぐちゃでよくわからない絵だけ


81 :名無し募集中。。。:05/03/15 20:09:15 0
俺は見飽きた雑誌達を棚に綺麗に戻すと、何回も荒した(本人にバレないよう)アンティーククローゼットを開けた。
そこにはシンプルなジャケットやTシャツと年季の入った縦ラインジーンズが数本並べられている。俺が必死にバイトして買ってあげた冬物のくせにピラピラと薄いスカートは、まだ紙袋に入ったまま、ポツンと棚に置いてあった。

ふざけんなよ

開いた扉を怒りにまかせ数回蹴り上げた。つま先がとても痛いが気にしない
ハァハァと息を整えてしばらく。


82 :名無し募集中。。。:05/03/15 20:10:27 0
几帳面に下げられた服たちを押し分けて、
以前探し当てた鍵で小物入れの蓋を開ける。
そこにはもちろん数個の南京錠が並べられていた。
そのうちの錠を一つ拝借し、チェーンを通す
首につけるとずっしりと重く重量感があって、彼女との繋がりを
示してるようで俺は鏡を見ながら少し得意げになった


83 :名無し募集中。。。:05/03/15 20:11:45 0

「似合うな」

彼女がこういうことをとても嫌うのを知っていた。

ざまあみろ

彼女はコレが自分のモノだとわかったら、静かに怒るだろう
女のクセに感情的にならないのは弱味を見せないため。
ここ数ヶ月一緒にいてわかった。俺の存在価値は秘密を守ること
彼女にとって外の堤防
そういうと聞こえはいいが。



84 :名無し募集中。。。:05/03/15 20:12:25 0
シャツを羽織りまた上からダウンジャケットを着込む。
錠が見えないようマフラーをすることも忘れない。
オートロック+2つ施錠の扉をそおっとそおっと開け外へでる。
ヒューヒューと寒い空気がマフラーを浸透してせっかく皮膚で温まった錠を冷やす。


85 :名無し募集中。。。:05/03/15 20:13:24 0
帰ってきたらどんな顔をするだろうか。
少しばかり抜けているから幸せそうに飯でも食いながら、
錠をそっちのけで寝てしまうのだろうか。
そして朝目覚めてクローゼットを開けて、ふと小物入れを開ける。
ひとつずつ数えるも錠が足りない。
彼女の心の錠



俺が今もってる。





86 :名無し募集中。。。:05/03/15 20:13:52 0
「おかえり」
「ただいま」
迎えの言葉は俺の声だった。ひとみは布製のバッグをソファに置き離すと、
短く切った金髪がかった髪をゆらし、どすんと座った。
「遅えー」
「今日どっか行ってた?」
間髪いれずに彼女の詮索。あれ?俺のことを聞くなんて珍しい
「ああ〜バイトとかよ、あと女の子数人ナンパしてトイレでヤッてきた」


87 :名無し募集中。。。:05/03/15 20:14:55 0




ぴくっと彼女が揺らめいた。
おっ、今までにない反応。嫉妬か?
俺はわくわくしながらひとみの長い睫のまばたきを見る。
さて、プライドをしまいこんで怒りを静めるのか
それとも意表をついて怒りを俺にぶつけてくれるのか


88 :名無し募集中。。。:05/03/15 20:15:43 0
ひとみの態度はどっちも違った
「マジで?」


89 :名無し募集中。。。:05/03/15 20:17:26 0
それは小学生がわからないところを純粋に聞いてくるような、そんな声色だった
なにも言わない俺をこれまた不思議そうに彼女は続けた。
「トイレとかH漫画だけの世界だと思ってた。本当にする人いるんだね」
「・・・事実は漫画や小説より奇なりっていうじゃねーか。」
「何それ。バカから言われてもわかんない」
「それはお前がバカだからだよ」
「いやお前がバカだろ、その言葉、かっこいいから言ってみたとか
どうせそんな感じ」
「いや、ひーちゃんにそれだけは言われたくない」
「あははははひーちゃん言うなよぉ普通に恥ずかしいよね」


90 :名無し募集中。。。:05/03/15 20:18:11 0
ひとみは顔洗ってくると言って立ち上がるとはたっと俺の首元に目をとめた
「ねえなんで部屋なのにマフラーしてんの」
「マフラーが好きだから」
「子供みたいだね。春人もプーのロンTずっと着てた」
「誰そいつ」
「弟」
「弟いたんだ。」
「言ってなかったっけ」

俺はひとみの新たな個人情報を頭に叩き込む。
まだまだだ
まだ全然たりない
彼女の心の錠


91 :名無し募集中。。。:05/03/15 20:18:59 0
「飯は?」
「飯といわずパンがいい」
「パンだよ」
「ふふふーありがとね」
その笑顔に俺の顔は自然と綻んだ。当たり前だ。俺の目前にいるのは
アイドルグループの一人だし。
彼女はアイドルとは言い難いキャラの人だけど

後ろで聞こえる足音とともにふーっと溜息がでてくる。
昔付き合った恋人たち。皆ひとみより可愛くなかったけど
今現在の状況より全然楽しかった記憶がある。


92 :名無し募集中。。。:05/03/15 20:21:02 0

俺はアイドルと付き合える幸せ者だったはずなのに

マフラーの下で眠る錠をそっと触る
室温と体温で暖められたその鉄塊
俺はそっと錠を戻すことになるだろう
ひとみの小物入れは元通り。ひとみの精神も普段どおり
そして普段通りにひとみに接する俺
気付くなんてできやしないんだ
小説や漫画はやっぱり小説や漫画であって、彼女は絶対に俺を好いてくれたりはしない
彼女の世界はずっと彼女のもの





93 :名無し募集中。。。:05/03/15 20:21:42 0
「あああああああああああああああああああああああああ」
「うるさい」
「あああああああああああああああああああああああああ」
「うるさいって!」
「じゃあしようセックス」
「梨華ちゃんじゃないけど4714」
「は?」
「嫌だよセーリだから」
「アイドルが生理とか言うなよ」
「アイドルじゃねーし」
「その言葉遣いとかありえない」
「アイドルじゃないわよ?」


94 :名無し募集中。。。:05/03/15 20:22:18 0
ひとみはフンと鼻で笑って拭きたてのタオルを俺に投げつける。
軽く、優しく。

神様。俺はこの人に愛されたい
きっと彼女も俺を気に入ってるはず。じゃないとこんな優しい目で見るわけはないんだ。
あと一押しなんだ
ずっとずっと見守っててください。





95 :名無し募集中。。。:05/03/15 20:23:33 0
よしここまで。
今回7回目の小話ってことでナンバーを入れた
全部貼ってくれた人乙

96 :名無し募集中。。。:05/03/15 21:16:51 0


97 :名無し募集中。。。:05/03/15 22:14:45 0


98 :名無し募集中。。。:05/03/15 22:24:00 0
イイ━ヽ( ゚∀゚)ノ━ !!

99 :名無し募集中。。。:05/03/15 23:40:01 0
おいおい樽タン素晴らしいじゃないか!

100 :名無し募集中。。。:05/03/16 01:20:11 0
从‘ 。‘)

101 :名無し募集中。。。:05/03/16 01:20:22 0
(・∀・)

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